別れとは呼ばない
あまり売れなかったみたいですが、IMALUちゃんの
「そんな名前 欲しくないよ」という曲が好きです。
最初にタイトルを聞いたときは変わった名前(本名???)をつけた親への
反抗の気持ちを歌った歌なのかと思いましたが、
実際は全然違います。
♪誰が「別れ」という名前つくり
♪誰が「別れ」始めたの?
♪私たちを「別れ」と呼ばなくてもいいよね
♪そんな名前 欲しくないよ
こんな歌詞です。
「別れ」という名前があるからこそ「別れ」を認める…というか、
だったら「別れ」と呼ばなきゃいいんじゃん、…というか。
私は幼稚園に通っている頃に家の事情で引っ越しがあったのですが、
その「お別れ会」でたくさん泣き、
家に帰ってからも泣き、
引っ越したあとも泣いていたような記憶があります。
小学生のころは学校が二つに分離するときの全校での「お別れ会」でも泣きました。
高校では先輩を送る会のことを「追放会」と呼んでいて、その時は泣かなかったような気がします。
大学の「追い出しコンパ」も泣かなかったと思います。
会社で異動などの関係で「送別会」をやると、時々じんわりとします。
「お別れする」相手にももちろんよるのですが、
それと同時に、「別れ」という響きに弱いと思います。
そんなわけで、「別れ」と呼びたくないよーという想いを込めている、この曲の歌詞に共感したんです。
この曲を聴いたのは2〜3年前のことなのですが、
最近なぜふと思い出したのかというと、
会社の春の編成で異動やら何やらでお別れしなければならない人がたくさんいるんです。
私自身も、今のメンバーとはお別れして新しいことをやります。
そのタイミングはまだ先なのですが、すごくへこんでしまいそうで、
自分の中でどう消化したらいいんだろうって思っていたところ、
まわりからは「LINEかfacebookやっているよね?ちゃんと連絡取れるようにしておいてよー?」って言われたり、
「今まで得てきたこの繋がりは続くよー(^^)またみんなで会えばいいじゃん?」って軽く言われたりして、
とても楽になったんです。
今の時代、ちょっと距離が出来たくらいで、それが「別れ」になることはないんだなーと。
ただちょっと「離れた」だけ。
私はアナログ人間で、ネット上で繋がることに抵抗を感じるのですが、
そんなに人と別れたくないのなら、その繋がりにすがってみるのも悪くないなーと思いました。