明と暗

昨日、大ファンの本多孝好さんの新作を買いに本屋に行き、

一緒に「六月六日生まれの天使」という本を買ってみました。

愛川晶さんという作家さんの作品です。

読んだことのない作家さんの本を買うとき、目を付ける理由は、

ミステリーのランキングで上位だとか、帯に書かれている宣伝に惹かれたとか、

元々好きな作家さんと文が似てるとか、パラパラっと見てみて面白そうだとか、なのですが、

今回はタイトルに惹かれました。

光がキラキラと輝いているようなタイトルと綺麗な作家さんの名前、

なのにジャンルはミステリー。



大学の時に受けた、古典文学に触れてみましょうという内容の授業を思い出しました。

ある国の古典文学について簡単に学んだあと、

図書館や本屋でその国の古典文学をそれぞれ探して読んで、感想文を提出する、

というのを色んな国について繰り返す授業です。

その授業でロシア文学を簡単に学び、大学の図書館で本を選んでいたときに、気づきました。

図書館のロシアゾーンにある本のタイトルって、

「薔薇と十字架」とか「愛と苦悩」とかのように、

「明るいもの」と「暗いもの」の組み合わせが多い・・・。

結局、感想文を書くために私が選んだ本は、感想文を書きやすそうな短い本だったのですが、

図書館で見た本のタイトルが忘れられなくて、

幸せそうなシーンを読んでいる時も、胸騒ぎがしていました。

そして、案の定、後半で突き落とされて、アンハッピーエンドでした・・・。


世界史のテストで学年ビリを取ってしまったくらい私は世界の常識が抜けているので、

世界史の得意な後輩にその本の話をして、ロシアの歴史を教えてもらいました。

残念ながら、教えてもらった内容はまた頭から抜けてしまったのですが・・・

ちゃんと歴史の背景を表しているんですよね、古典文学って。



で、結局、今このブログをどうまとめるつもりだったのか、忘れてしまいました(-_-)

キラキラとしたタイトルなのに、ジャンルはミステリー。

「明るいもの」と「暗いもの」の組み合わせって、なぜか惹かれるなぁと書こうとしたのか。

読んでいるうちにきっと殺人事件とかが起こって、タイトルとは違ってきっと気分は救われない。それに惹かれるなんてマゾだなぁと書こうとしたのか。

どんなに明るく見せたって、所詮暗いんだって書こうとしたのか。

暗さをセットにしているから明るさが引き立つんだって書こうとしたのか。

本のおかげで私も歴史を勉強する気になったんですよと書こうとしたのか。

明と暗がセットになると、私が歴史を勉強しちゃうくらい魅力的になるんですねと書こうとしたのか。