再会

昨日、出張で名古屋に行ってきたのですが、

スゴイ再会!をしました。

大学のときに卒業研究の担当教授としてお世話になった先生です。


私は大学の卒業研究を無事に終えて卒業したあと、

別の県にある大学の大学院に進学しました。

お世話になったその先生が三重県にある大学に移ったことだけは噂で聞いていたのですが、

連絡を取ることはありませんでした。

私は大学院を卒業して社会人になり、

入社してなぜか最初の配属が三重県でした。

三重県で半年くらい仕事をしてから転勤になって今は東京にいるのですが、

昨日出張で名古屋に行ったあと、三重で働いていたときにお世話になった人たちに会いたくなり、

電車で三重に向かったんですね。

その電車の中で、先生を見かけたんです。


見かけたときびっくりして、もう、心臓がバクバクしました。

ちょうど最近、自分の卒業研究のことをふんわり思い出していたところでした。


大勢いる学生の中で私のことを覚えているとは思えなかったので

一度は先生の前を通り過ぎました。

でも通り過ぎたときに白髪がすごく増えていることに気づいて、

いつ、会えなくなってしまうか分からないと、怖くなってしまったこと、

あの卒業研究は私にとって思い入れがあること、

あと、こんな偶然はなかなかナイこと、

などなどうろうろしながら考えて、声をかけてみたんです。

名前と卒業年度と卒業研究のテーマ名を言えば思い出してくれる・・・かもしれないと思って。

すると・・・


私「A先生ですよねA先生ですよねA先生ですよね?(←テンパった)」

先生「・・・?えーーー?なんで○○さんがここにいるの?」


・・・名前覚えててくれたーーーーーー(>_<)!!!!!!


電車降りてから先生と少し立ち話をしました。

君みたいな個性的な研究はなかなかいなかったんだよねとか、

今でも学生たちに研究室紹介をするときは、あのテーマも例に出してるよとか言われ、

嬉しくて泣きそうでした。


あのテーマ。

理学の物理の人の研究は普通、原子とか電子とか。宇宙とか素粒子とかプラズマとか。なのですが、

私は自分が物理でやりたいことは分かっているのに上手く説明出来ずに、

色んな先生のところを転々と回って、私は世の中全てを数式で理解するために物理に進んだんですなどと語って、

「その第一歩として、自分の目の前で起こる、誰の目でも見ることの出来るサイズの何か現象を数式にしたい」と、ワケ分からないことを言っていたんですね。

それで拾ってくれたのがその先生でした。

豆腐が崩れるとか、岩が割れるとか、壁にヒビが入るとか、そんな肉眼で分かるサイズの「破壊」を数式にしてみようか、と。

「世の中のもの全てを数式にしたい」の私の中での第一歩になりました。

フラクタルの概念を使って定量化し、1.26次元がどうのこうのとか言いながらひたすら積分方程式を解き、研究を完成させました。

この内容についてはまたいつかガンガン語りたいのですが(笑)


まぁとにかく、そんな思い入れのある研究を教えて下さった先生に、

すごい偶然で再会したという話です。

会社の名刺に携帯のアドレスを書いて渡しました。

いつかまた一緒に飲みに行って、語り合いたいです。

今ならもうちょっとマシに頭を使えるはず・・・。