成長サイクル

毎週水曜日の退社後は同期の友達とキャッチボール。

週一のキャッチボールを始めて、ちょうど一年が経ちました。


一年前、会社のソフトボール大会に無理やり出させられた時、

あれが生まれて初めてのソフトボールでした。

遊びでグローブを手にはめることはあったけれど、

飛んでくるボールをキャッチするのは初めてで、それなのに、

あのカポッという感触の気持ち良さと、

自分の下手過ぎる投げっぷりがきっかけで目覚めてしまい、

野球大好きの友達と一緒にグローブを買って練習を始めました。


あれから一年。

始めの頃はなかなか上達しなくてやめたいくらい下手くそだったものの、

今ではかなり上手くなりました。

何ヶ月かに一回、パッと成長を感じる瞬間があります。


私は高校までスイミングスクールに通っていたのですが、

コーチによく言われました。

「頑張り続ければ、頑張り始めた3ヵ月後に成果が出る。変身する。」

今の私なら、なんで3ヶ月なんですかとしつこく聞いて、

人間の体のメカニズムなんかを踏まえて根拠を説明してもらわないと納得しないのですが、

当時の私はコーチの言葉を鵜呑みにして、なかなか記録が伸びないままきつい練習に耐えました。

そして、本当に3ヵ月後に突然記録が伸びました。


あのときは「3ヶ月」を意識していたせいかな?と思ったのですが、

今やっているキャッチボールでも確かに、数ヶ月に一回、突然成長を感じていて、

どうやら本当のようです。


そういえば社会人になってから、半導体について勉強しなくてはいけないことが多くて苦しんでいたときに、

先輩が「あるとき突然パッと分かる日が来るんだよね。」と励ましてくれました。

確かに時々、「あっ!この数ヶ月の内容が全部繋がった!」という瞬間が来ることがあります。


私たちの成長サイクルって、坂道をのぼるようなかたちではなく、

階段をのぼるようなかたちになっているんですね。

それを意識するようになってから、仕事でも勉強でも運動でも、多少の苦しみは怖くなくなりました。

全然前に進んでいる感触がなくて悲しくなっても、

たぶん数ヵ月後か数年後にいきなり全部繋がったり、出来るようになった感触を掴む瞬間が来たりするだろうな〜と。


もちろん、どうしてそんなメカニズムになっているのかは分からないし、知りたいですけど・・・。