地震

金曜日に地震が起こったとき、私はできたてほやほやの半導体チップの測定を行なっていました。

東京の揺れもすごかったけれど、この日までにここまで進めておかなきゃという目標があったので、

チラリと上を見て頭に物が落ちてくる心配がないことだけ確認して、

揺れの中、黙々と仕事を続けました。

揺れがおさまってからも。

で、周りの先輩に言われて気づいたんですよね。私の実家のある東北地方で、今回の地震の被害がすごく大きかったこと・・・

会社にいる間に、たくさんの人が実家を心配して声をかけてくれました。

私の家族は全員無事でした。

両親からもすぐにメールが返ってきました。

私は、電車が止まって帰れない状態になっていることすら気づかずに仕事を続けていたのですが、

先輩が渋滞の中、私の家の近くまで車で送ってくれました。

良かった・・・って思って家に着いてからが衝撃でした。

携帯に突然大量のメールが入ってくるし、

テレビでは知っている地名がたくさん出てくるし。

たくさんの方から安否確認のメールをいただきました。

とりあえず、私は無事で、私の家族も全員無事です。

私が直接連絡を取り合うような友達も無事です。

地元の友達が、「姉と連絡が取れない」「彼氏と連絡が取れない」と言っていてかなりヒヤッとしましたが、

今でも直接連絡は取れないものの、逃げ切ったことだけは確認出来たそうです。

沿岸の親戚と連絡が取れないという友達がいたり、

私も、もう連絡を取っていない昔の知り合いが沿岸に住んでいたはずだと思い出したりして、

まだ落ち着きません。

しかも関東は停電で混乱していますね。

今日までたくさんの方からメールをもらいました。

満タンに充電したのにすぐ無くなってしまうくらい、メールとか電話をみんなくれて、

でも被害が深刻な分、メールを送るほうも慎重で、

実家の安否を心配するだけじゃなくて、私が落ち込んでいるんじゃないかって心配してくれる人も多くいて、

本当に暖かかったです。

でも暖かさを感じられるのはまだ、私の家族が無事だったからであって、

姉とまだ連絡が取れないって言っていた友達には、私は何も言ってあげられなかったです・・・。

私が何を言っても、大きな不安は消えないはずだから、何て言ってあげればいいのか分からなかった・・・。


母とメールで会話していたときに、

「停電で信号が消えているけどみんな車で上手く走っているよ」って言っていて、

実家のあたりのド田舎な風景を思い出してちょっと微笑んでしまいました。

確かに、あのあたりなら交通量がもともと少ないから信号が消えても大丈夫そう・・・(^^;


それから、「あんたはいつも大きな地震を避けていて良かったよね〜(^^)」と言われました。

今まで私は進学や転勤などで引越しが多かったのですが、

私が引っ越したあとに、もと居た場所で大きな地震が起こることが何度かありました。

まるで、座敷わらしが引っ越したあとのような。


(「こけしに似てるね」の次によく言われるのが「座敷わらしに似てるね」なんです・・・)

座敷わらしがいる家は幸せになる、いなくなったあとは悪いことが起こる、

を再現しているのなら、

私は今、ここに幸せを落としてあげないとなぁ・・・

って、いやいや、ふざけているわけじゃないんです・・・

親に「大丈夫?ごはん大丈夫?ガソリン大丈夫?停電大丈夫?余震怖くない?」ってメールすることしか出来ていないんです・・・。

親から元気な返信が返ってくると、もうそれで全てが大丈夫だったかのように、安心しちゃうんです・・・。

一日中テレビを見ていると、あの方言はやっぱり私の地元で、

あのあたりで起こったことなんだなぁって、身近に感じて怖くなります。

もうちょっと落ち着いたら、自分に出来ることを探したい。

今は、親に安心を与えてあげることが私にとっては優先事項かな〜って思います。