煮たまご

先日、仕事が終わったあとに、会社の同期の子が「煮たまごおにぎり」というものをくれました。

以前買ったときにすごく気に入ったらしくて、

「たまご好きのu-koちゃんに是非食べてもらいたくて!」と、

その日は自分の分と私の分と二個、買ってきてくれたんです。

う、うれしぃ・・・(>_<。。。☆


受け取ったビニール袋の中をのぞいてみると、紙の袋で包まれたおにぎりは見えなかったけれど、

かつおぶしのいい香りがしていました。

すごくお腹が空いていたので、まずそのままかじりました。

紙袋の味でした。


家に持ち帰って開けてみると、たまごを一回り大きくしたサイズの、

綺麗なたまご型おにぎりが入っていました。

おにぎり屋さんのおにぎりはたいていは三角形の形をしていますが、

このたまご型おにぎりも可愛くて、

一人でフフフって笑いながらかじりました。


これがまた、とっても美味しかったんですね〜。

ごはんのふわふわ感も残しつつ、でも崩れずにキュッとにぎられている。

私はおにぎりをにぎるのがヘタで、かじった瞬間にボロボロ崩れてしまうので、

この絶妙なにぎり加減の難しさがよく分かります。


かつおぶしを混ぜ込んだ醤油味のご飯は薄味で、

かつおぶしの香りが引き立っていました。

香りをおかずにごはんを食べる、みたいな。

薄味だからヘルシーだけど、かつおぶしの香りが強くて満足感は充分でした。


そして煮たまごにたどりつきました。

白身に色がつくまで煮込んだようで、おでんのたまごみたいな色と味。

黄身は固ゆでではなくてやや透明感が残った濃い黄色の半熟状態で、味がしっかりしみこんでいました。

かつおぶしごはんとよく合っていました。


このあたりまでくると煮たまごとごはんを一緒にかじるのが難しくて、

たまごがつるつる回ったり、黄身がくちびるにべたべたくっついたりして、

人に見せられる食べ方ではなかったので、

やっぱり会社ではなく持ち帰って食べることにして正解でした。


ラーメンに入っている煮たまごの黄身はトロッと流れるくらい柔らかいのが好きですが、

そのくらい柔らかいとたぶんこぼしていましたね〜。危なかった。


大学の頃に、大学内のパン屋さんで煮たまごパンというものを売っていて、

それがお気に入りで毎日のように買っていました。

煮たまごをそのまま埋め込んだパンです。

煮たまごももちろん大好きでしたが煮たまごパンのパンももちもちふわふわで美味しかったんです。


煮たまごパンのパンも美味しかったし、煮たまごおにぎりのごはんも美味しかった、ってことは、

きっと煮たまごにこだわる人って、それ以外の部分も手を抜かないんだなぁと思いました。

ラーメンは美味しいけれどたまごがイマイチっていう店はよくあるけれど、

煮たまごは美味しいけれどラーメンがイマイチっていう店はきっとない。

煮たまご好きな人が味のよくわかる良い舌の持ち主でグルメさんであるせいなのか、

それとも、他の部分で力を出し切ったから次はたまごにこだわるしかないせいなのか、

それとも、他の部分に自信があるから煮たまごにも余裕を持って取り組めるせいなのか。

いずれにしても、煮たまごの美味しい店は他も美味しい。

・・・という、かなり個人差のありそうな結論を出しましたが、

おにぎりをくれたその同期の子はすごい勢いで賛同してくれました。


おにぎりをもらった次の日に、自分でその店に行って、

煮たまごおにぎりを買ってきました。

この日の煮たまごは前日よりも柔らかめでトロッと流れ出してきましたが、

二回目なので要領をつかんでいて、美しく食べきりました。

美味しくいただきました。