「現代」のいいところ
先日、デートで江戸東京博物館に行きました。
渋いデート(笑)。近くに用事があって、そのあと行ってみたんです。
中に入るとまず日本橋があり、それを渡ると町の風景を復元した大きな模型がありました。
この模型を私たちは、置いてあるオペラグラスを使って眺めて楽しむのですが、
彼は「バカ殿になった気分♪」なんて言っていました。
台無しです(笑)。
でもオペラグラスをのぞいて「あそこの町人2人は喧嘩してるのかな」とか「あそこに可愛い子がいるよ」とか話している私たちは
やっぱりバカ殿のようでした。
そのあと別のフロアに行き、ここではまず、江戸時代の住宅やお店などの模型を見ました。
そこのフロアには「日本橋の夕涼み」という模型がありました。
この模型を眺めていたら、なんだかすごく羨ましくなってきました。
(´▽`)「私、この時代に生まれたかったよ。夏の夕方に、涼しくなってきたなーって、橋に集まってきたんだよね。
この人たち、どうでもいいおしゃべりをしながらぼーっとして日が沈むのを待っているんだよね。今の時代はそんなこと出来ないもんね。」
と言ったところ、彼からの返事は
(^_^)「チョコ食べれない時代だけど。いいの?」
・・・
あ、それはイヤだ!今の時代の方がいい!
そして、更に歩いていくと、江戸時代の展示物が終わって、少し時代が進んで鹿鳴館の模型とかが出てくるんですね。
歴史が苦手なのでこれは何のために建てられたものですとか語れないんですけど・・・。
でもなんとなく、ここって舞踏会とかやっていたんだよね・・・?という程度の、華やかなイメージがあって、
またまた羨ましくなってきました。
この時代に生まれたかった〜と言うと彼は、
(^_^)「うにクリームパスタは食べれないと思うけど。いいの?」
・・・
イヤだ!美味しいうにクリームパスタを作っている、ウチの近所のパスタ屋さんがまだない時代。それはイヤだ!
ただ、チョコも自由に食べれるし、うにクリームパスタも週1で食べに行ける、
そんな「今」の時代も悪くないかもと思ったのですが、
じゃあそれ以外で、昔よりも今の方がイイことって、あるのかなぁと考えると、
なかなか思い浮かばないんです。
女性が強い立場になれるチャンスがあることとか、
科学の技術が発達していることとか、
それはもちろん進歩なのだけど、
チャンスが多いせいで、私ってこれで良かったのかなぁってすぐに悩んでしまうし、
科学が発達しているせいでどんどん新しい携帯や家電が出てきて、ついていけないことにウンザリしてしまうんです。
今の若い人たちは徹夜で仕事をすることが無くて駄目だなって言われるし(だって会社が残業を禁止してるんだもん・・・)、
私があまり好まない「草食系男子」が認められている時代だし、
「今の時代に生まれて良かった!」って強く感じることがあまりないんです。
・・・そんなことを考えながら、博物館内で更に見学を進めて、「現代ゾーン」に来ました。
「現代」ってどんな時代だろうって思いながら展示物を見ると、
目に入ったのはビールの広告と、オリンピックの広告。
これもまた、歴史の苦手な私には何年頃の出来事なのかが分からなかったのですが、
少し前とはいえ、これが私の生きている「現代」の展示なのだと思うと、
なんだか愛着が湧いてきました。
ビールが飲まれるようになったのも、最近なのでしょうか??
じゃあ、飲兵衛の楽しみが始まったのも、この頃から?
私が会社帰りにフラリとお酒を飲んで帰れるのは、きっと今の時代の楽しみなんですね。
江戸時代に日本橋で夕涼みをしていた人たちが、
「今の時代に生まれて良かった」って思っていたのかどうかは分からないけど、
もしかしたらその楽しさに改めて気づくことってなかったのかも。
何十年も先に、この博物館には、私が今使っているパソコンとか携帯電話とかテレビとかが展示されるのかな・・・。
ゲーム機とかiPadとかもきっと今の時代の特徴として展示されるんですよね。
そのときに、「この時代に生まれたかった!」って言われたいなぁって思いました。